本来、わんちゃん・ねこちゃんの去勢や避妊は望まれない子供を作らないという目的でした。
以前はわんちゃんを外で飼っている家庭がほとんどで、野良犬も多く、自宅の庭に入ってきて、飼い主の気づかないうちに妊娠していたケースもよくありました。現在は昔と違い、わんちゃんは家族の一員として部屋で飼われていることがほとんどで又、多頭のペットを飼われる方も増えてきました。妊娠を避けるために去勢や避妊をするほかに、家族の一員として人間社会で暮らしていくために、マーキングによって部屋を汚されないようにするためであったりするようになりました。その他にも犬が高齢になってから起きる可能性のある、病気に対する予防として行われます。
去勢について
メリット |
|
デメリット |
|
避妊について
メリット |
|
デメリット |
|
避妊・去勢手術について
当院では手術の際、オリンパス製の『超音波手術システム SonoSurg(ソノサージ)』を導入しています。
近年、獣医科領域において「糸反応性肉芽腫」という病気が問題になっています。避妊手術などの手術を行なった際、使用した縫合糸にその動物の炎症細胞が強く反応して炎症細胞が集まり肉芽腫を形成することが稀にあります。これは「糸反応性肉芽腫」と呼ばれる病気で、この病気にかかりやすい犬種としてダックスフンドが挙げられます。
より安全で確実な手術を、より短時間で出来るようになります。全身麻酔の時間を短縮することができるため、避妊・去勢手術だけでなく、出血のリスクの高い手術を行う場合には大きなメリットとなります。
縫合糸をまったく使わない手術は不可能ですが、従来の体の中に糸を残す方法と比較するとリスクを十分に軽減する事ができます。