佐橋動物病院のコラム

新しい医療機器を導入しました。

当院は中小企業庁:平成28年度「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」の補助事業者に採択されました。同補助金は、小規模事業業者が実施する、新しいサービス等における設備投資などを支援する補助金制度です。昨年に続き2年連続で採択されました。昨年は、循環器診療に力を入れるため、日立製の超音波診断装置Arietta70を導入しました。本装置は、人間の医療において大学病院等の専門機関の検査室で使用されるような最上位機種になります。

今年は半導体レーザー、動物用心電計と動物用ICU装置を導入しました。

<半導体レーザー>

レーザー機器は、従来の治療法に比べて侵襲や副作用が少ないことなどから、動物の生活の質の向上に役立つ治療法として大きな期待されています。レーザー光を利用した温熱療法を始め、レーザーメスを用いる手術、レーザー照射による治癒、治療領域は多岐にわたります。外科手術時には高出力のレーザーを使用します。また低出力レーザー治療(Low Power Laser Therapy- LLLT)は、主に疼痛の緩解、血行促進、創傷治癒の促進、消炎効果を目的として行います。それゆえ広範囲な慢性疾患、特に疼痛を伴う症例に使用することができます。レーザー治療中は、動物は痛みを感じません。人間と同様、動物にも各々のツボがあり、使用するレーザーの種類、照射箇所、照射回数、照射時間等はその動物の容態に合わせて、鍼灸を応用した治療をすることができます。またレーザー治療は、適切に使用すれば無痛、無侵襲で行うことができ、合併症や副作用はほぼ認められません。半導体レーザーによる治療は、動物に対して治療に伴う大きな苦痛を与えず様々な治療を行うことができます。

<動物用心電計>

循環器診療をより充実させる為に導入しました。心臓内に伝わる電気信号をとらえて、心臓の動きを波形で記録する検査で、心電図の波形の異常、不整脈の有無を調べます。筋電フィルターが従来よりしっかりしており、動物達が緊張で震えても綺麗な心電図を記録することができます。

<動物用ICU装置>

緊急時、診断を行った後、適切な治療を行う必要があります。緊急時、人の医療と同様、酸素治療が救命に大きく左右することがあります。ICUとはIntensive Care Unitの略で集中治療室のことです。動物用ICUは動物の病状に合わせて、ケージ内の酸素濃度、温度、湿度をきめ細かに設定することができます。呼吸器・循環器系をはじめとするあらゆる重症疾患やまた手術後の回復室としても使用することができます。速やかに高い酸素濃度環境にできるだけでなく、温度、湿度をコントロールすることで、衰弱した動物に対してストレスを最小限に抑えて治療を行うことが可能になります。大型、中型ICUを導入することで、小動物から大型犬まで幅広い対応ができるようにになりました。  

これらの機器を導入する事により、全体的な診療技術の強化に繋がればと考えています。

検査や費用について、ご質問やご要望がある方は気軽に獣医師もしくはスタッフに尋ねてください。

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